9月17日(土)・18日(日)、京都エミナースにてプロジェクト「いのち」 第7回夏期合宿を開催し、約20名のメンバーが参加されました。
プロジェクト「いのち」の夏季合宿では、これまで、第1回:鮎澤聡先生(人体科学会会長)、第2回:村上和雄先生(筑波大学名誉教授)・棚次正和先生(京都府立医科大学教授)、第3回:本川達雄先生(東京工業大学教授)、第4回:矢作直樹先生(東京大学教授)、第5回:保江邦夫先生(ノートルダム清心女子大学教授)、第6回:町田宗凰先生(広島大学教授)と豪華講師陣をお招きし、開催して参りました。
今年の第7回合宿では、1日目は人体科学会第26回大会の大会企画シンポジウムおよび研究発表にて登壇される先生方に御発表頂き、議論をする中で、大会本番の12月3日までに内容をさらに深めました。様々な分野で臨床・研究を実践されている先生のご発表でしたが、切り口や方法が違う中にも根底に流れる本質的なものは一致していることを、改めて共通認識した場となりました。
2日目の早朝は、ヨーガと合気道の実践により心身を調整。
その後、岩井美詠子先生を講師にお招きして「生と死の研修~よりよく生きるために」のワークショップを開催致しました。
午前中の講義においては岩井先生のこれまでの多岐にわたる臨床活動のご経験から、ターミナルケア・グリーフケアについての話を聞かせていただきました。
ワークではまず、各参加者にとって「死」をイメージしたときに浮かんでくる色を考えることから始まりました。
その次に、各自にとってのこれまでの喪失体験を振り返り、グループに分かれてシェアリング。
だんだんと、扱う内容が核心に迫っていきます。
そして、今回のワークショップのメインプログラムである「死の体験旅行」は、自分の大切な“物”・“人”・“活動”・“夢”を書き上げた付箋を、自分が死を宣告されたがん患者になったというシュミレーション・ストーリーの中で、1枚、1枚と捨てていくものでした。
自分は何に支えられて生きているのか
自分のアイデンティティとは何なのか
死を見つめることによって、いかに生きるべきかについて深い示唆を得ることのできた機会となりました。
2日間、理論と実践での様々な学びを通し、「いのち」を深く考え、みつめる大変貴重な機会となりました。
講師の皆さま、参加された皆さま、どうもありがとうございました。